子供服に出会ったきっかけ
私が子供服の世界に足を踏み入れるきっかけとなったのは、偶然手に取った一枚の海外子供服でした。その服は、日本で一般的に流通している子供服とは一線を画しており、素材の心地よさや丁寧な縫製に驚かされました。触れた瞬間に感じたのは、ただの衣服ではなく、そこに込められた「長く大切に着られるものづくりの思想」でした。その服には、つくり手のこだわりや愛情が詰まっており、単なる消費財ではなく、文化や価値観を伝える一つのメッセージのように感じられたのです。
その一枚の服との出会いをきっかけに、私は子供服の世界に強く惹かれるようになりました。そして、もっと多くの人にこの魅力を知ってもらいたい、共有したいという思いが芽生えました。子供服は単なる「子供が着る服」ではなく、家族の思い出や日常の一部として、特別な価値を持つものだと気づいたのです。この気づきが、私の中で大きな原動力となり、やがてyonkaを立ち上げる決意へとつながっていきました。
起業前に感じていた課題(日本と海外の違い/市場のすき間)
起業を決意する以前、私は日本と海外の子供服の違いに強い関心を持つようになりました。日本では、手頃な価格で実用的な子供服が豊富に揃っています。しかし、その一方で、海外の子供服が持つ「文化的背景」や「美意識」に触れる機会は非常に限られていると感じていました。海外の子供服には、デザインや素材、製造過程において、つくり手の哲学や文化が反映されており、それが一つの芸術作品のように感じられることもあります。しかし、日本ではそのような価値を理解し、受け入れる土壌がまだ十分に整っていないと感じたのです。
さらに、輸入の壁や物流の課題、そして販売チャネルの少なさといった現実的な問題もありました。これらの課題は、海外の素晴らしい子供服を日本の消費者に届ける上で大きな障壁となっていました。最初は、これらの問題をどう解決すればよいのか全く分からず、数えきれないほどの苦労を経験しました。輸入手続きの複雑さや、物流コストの高さ、そして日本市場での認知度の低さなど、次々と立ちはだかる壁に直面しました。
しかし、そのような困難の中で、私は一つの確信を得ました。それは、「本当に価値のあるものを信頼できる形で届けるブランドは、まだ日本には存在しない」ということです。この気づきは、私にとって大きな転機となりました。日本の消費者にとって、ただ安価で実用的な服を提供するだけではなく、文化や価値観を共有できるようなブランドが必要だと感じたのです。そこにこそ、yonkaが挑戦すべき使命があると確信しました。
yonkaに込めた想い(理念・ビジョン)
yonkaは、単なる子供服の販売ブランドではありません。私がyonkaを通じて目指しているのは、「文化の架け橋」となることです。服を通じて、つくり手の想いや哲学を届けるだけでなく、それを受け取ったご家族がその服と共に新たな思い出を紡いでいく。そんな循環を生み出すことこそが、yonkaの存在理由であり、私がこのブランドに込めた想いです。
yonkaの理念は非常にシンプルです。「本当にいいものを、信頼できる形で届ける」。この言葉を中心に、ブランドのすべてを築いてきました。服は単なる消耗品ではなく、家族の生活や思い出に寄り添う特別な存在です。そのため、yonkaでは、つくり手のこだわりや背景を大切にしながら、消費者にとっても信頼できる形で商品を届けることを最優先に考えています。
また、yonkaを通じて伝えたいのは、服そのものの価値だけではありません。服を通じて、異なる文化や価値観を共有し、つながりを生み出すこと。それが、yonkaのビジョンであり、私がこのブランドを通じて実現したい未来です。
未来に向けて大切にしていきたいこと
これから先、yonkaが大切にしていきたいのは「信頼」という価値です。仕入れ先のブランドとの信頼関係を築き、消費者との信頼を深め、そして共に働く仲間たちとの信頼を育むこと。この信頼の積み重ねこそが、yonkaを支える基盤であり、ブランドとしての成長を支える力になると信じています。
また、yonkaは単なるファッションブランドの枠を超え、「文化を共有するコミュニティ」として成長していきたいと考えています。服を通じて、つくり手と消費者、そしてその周りの人々がつながり、共感し合える場を提供すること。それが、yonkaが目指す未来の姿です。
変化の激しい時代だからこそ、起業前夜に心に誓った「理念を揺らがせない」という想いを守り続けることが重要だと感じています。どんなに時代が変わっても、yonkaの根底にある「本当にいいものを信頼できる形で届ける」という理念は変わりません。これからもyonkaは、服を通じて信頼と共感をつなぎ、人々の生活に寄り添い続けます。
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