生まれたばかりの我が子の、この一瞬しか見られない神秘的な姿を形に残す「ニューボーンフォト」。SNSを開けば、まるで天使のような愛らしい写真の数々に心を奪われます。しかしその一方で、ネット上で時折見かける「赤ちゃんがかわいそう」「あの姿勢は危険じゃないの?」といった意見を目にし、撮影を検討しているママ・パパの中には不安を感じている方もいるかもしれません。
特に、赤ちゃんをミノムシのようにおくるみで体を包む「おくるみ(ぐるぐる巻き)」のポーズを見て、「あんなに巻かれて苦しくないのかな?」「手足が動かせなくて窮屈そう」と心配になるのは、親として当然の感情です。
この記事では、ニューボーンフォトの代表的なポーズ、特におくるみでの撮影に込められた医学的な意味と、撮影スタジオyonkaが何よりも大切にしている「安全性」と「ナチュラルなポージング」へのこだわりについて、専門的な視点から詳しくお話しします。この記事が、ママ・パパの不安を解消し、心から安心してニューボーンフォトの撮影に臨んでいただくための一助となれば幸いです。
1. 「ぐるぐる巻き」は苦しい?実は赤ちゃんが一番安心する「胎内再現」の姿勢
ニューボーンフォトの定番とも言える、おくるみで体を優しく、しかししっかりと包み込み、背中を丸くしたポーズ。一見すると窮屈そうに見えるこの姿勢ですが、実はこれ、赤ちゃんにとって最も安心できる姿勢の一つなのです。これは単なる見た目のかわいさのためだけでなく、新生児の生理的特徴に基づいた、深い理由があります。
医学的な根拠:「トツキトオカ」の記憶を呼び覚ます
赤ちゃんは、ママのお腹の中で約10ヶ月間(トツキトオカ)、体をぎゅっと小さく丸めた姿勢で過ごしてきました。子宮という温かく、少し狭い空間で、その壁に全身が包まれるようにして成長してきたのです。その感覚は、赤ちゃんの記憶の奥深くに刻まれています。
生まれて外界に出てきた赤ちゃんにとって、急に手足が自由に動かせる広すぎる空間は、かえって不安を感じる要素になります。何にも遮られることなく手足が動かせる状態は、赤ちゃんにとっては無重力空間に放り出されたような心細さを感じるのです。
おくるみで体を適度に固定し、背中を丸めたCカーブの姿勢(胎児姿勢)を再現してあげること。これは、赤ちゃんがママのお腹の中にいた頃の、守られていた安心感を呼び覚ますための技術です。子宮の壁に似た圧迫感は、赤ちゃんに深い安心感を与え、リラックスさせて落ち着かせることができます。
モロー反射を防ぎ、質の高い安眠をサポート
新生児期に見られる特徴的な動きの一つに「モロー反射」があります。これは、物音や光、体勢の変化などの些細な刺激に反応して、両手を広げて何かに抱きつこうとするような動きを見せる、生まれつき備わった反射運動です。
このモロー反射自体は正常な発達の証ですが、眠りが浅い時にこの反射が起こると、赤ちゃんは自身の動きに驚いて目を覚ましてしまいます。いわゆる「背中スイッチ」の原因の一つとも言われています。
おくるみで優しく体を包むことは、この意図しない体のビクつきを物理的に抑え、赤ちゃんが外部の刺激に過剰に反応することなく、安心してぐっすり眠れるようサポートする効果があります。撮影中に赤ちゃんが穏やかに眠っていられるのは、この効果も大きいのです。
つまり、あの「ぐるぐる巻き」は、決して赤ちゃんを苦しめている拷問のようなものではなく、むしろ赤ちゃんの心と体をリラックスさせるための、専門的な知識と技術に基づいたポーズなのです。
2. ポーズに込められた意味:今しかできない「アート」としての表現
ニューボーンフォトの独特なポージングには、単なる「かわいさ」を追求するだけでなく、この時期の赤ちゃんにしか表現できない、特別な意味が込められています。
生命の神秘を物語る「体の柔らかさ」
新生児の関節は、驚くほど柔らかくしなやかです。それは、産道という狭いトンネルを通り抜けてくるために、神様が与えてくれた特別な能力でもあります。ママのお腹の中にいた時のように、足を胸に引きつけ、体をコンパクトに折り畳むことができます。
しかし、この驚くべき体の柔軟性は、永遠ではありません。生後数週間を過ぎ、骨格がしっかりと発達してくると、徐々に失われていきます。ほんのわずかな期間しか見ることができない、奇跡のような体の特徴なのです。
頬杖のポーズや、うつ伏せで背中を丸めたポーズなど、ニューボーンフォト特有のポージングは、「つい先日までママのお腹の中にいたんだよ」という事実を物語る、まさに生きた証です。それは、生命の神秘そのものを表現したアート作品であり、時間が経ってから見返した時に、この時期の尊さをより一層感じさせてくれるでしょう。かけがえのない新生児期だからこそ残せる、何物にも代えがたい貴重な記録と言えます。
3. yonkaが「ナチュラル」なポージングにこだわる理由
ニューボーンフォトには様々なスタイルがあり、世界中のフォトグラファーが多様な表現を追求しています。中には、頬杖をつくポーズや、小さなバケツにすっぽりと収まるポーズなど、高度な合成技術や専門知識を要するものもあります。
もちろん、そうしたポーズも、新生児の体を熟知したプロが安全に細心の注意を払って行えば問題ありません。しかし、私たちyonkaは、数あるスタイルの中から、あえて「ナチュラル」で「シンプル」なポージングにこだわります。
その理由はただ一つ、赤ちゃんの安全と快適性を何よりも最優先に考えているからです。
無理な姿勢は絶対にさせない、が絶対のルール
私たちの撮影における絶対的なルールは、「赤ちゃんに無理な姿勢は絶対にさせない」ということです。赤ちゃんの関節の可動域を超えたり、体に少しでも負担がかかったりするようなポーズは、たとえ写真映えがするとしても決して行いません。
撮影は、赤ちゃんが自ら心地よくとれる自然な姿勢をベースに進めます。おくるみで眠ってしまったら、その穏やかな寝顔を。手足を伸ばしてリラックスしているなら、その伸びやかな姿を。あくまでも主役は赤ちゃんであり、私たちはその子らしい美しさを最大限に引き出すお手伝いをするだけです。
全ては赤ちゃんのペースに合わせて
撮影中、赤ちゃんが泣き出してしまったり、お腹が空いたり、あるいは単に動きたがったりした場合は、撮影を中断し、決して無理強いはしません。ママに抱っこしてもらったり、授乳したり、おむつを替えたり。赤ちゃんが落ち着くまで、私たちはゆっくりと待ちます。
撮影のスケジュールはあくまで目安です。赤ちゃんの様子を常に注意深く観察し、その日のコンディションに合わせて柔軟に対応すること。それこそが、プロフェッショナルとしての最も重要な責任だと考えています。
「ありのまま」の美しさを引き出す哲学
作り込まれた非日常的なポーズよりも、赤ちゃんがふと見せる自然な表情や、あくびをした瞬間、リラックスして眠っているありのままの姿こそが、最も美しく、愛おしいと私たちは信じています。小さな手のシワ、足の裏の皮がむけている様子、細くて柔らかい髪の毛。そういったディテールの一つひとつが、その子の生きた証です。
yonkaが目指しているのは、一過性の流行や、奇抜なポーズで目を引く写真ではありません。10年後、20年後に家族で見返した時、「ああ、この子らしいね」「この時、安心してぐっすり眠っていたね」と、その日の空気感や家族の温かい記憶が鮮やかに蘇るような、タイムレスで優しい写真です。
まとめ:正しい知識と信頼できるスタジオ選びで、安心の撮影を
ニューボーンフォトのポーズには、赤ちゃんの安心と安全を守るための、しっかりとした医学的な根拠があります。SNSで見かける愛らしいポーズは、決して「かわいそう」なものではなく、新生児期の特性を活かした専門的な技術の結晶なのです。
しかし、その一方で、見よう見まねの知識で保護者自身が無理なポーズを試みたり、専門知識のない人が撮影を行ったりすることは、大変危険を伴います。最悪の場合、股関節脱臼や呼吸困難などの事故につながる可能性も否定できません。
だからこそ、ニューボーンフォトの撮影においては、新生児の体の構造や安全管理について正しい知識と専門技術を持ったプロのカメラマン、そしてご自身の価値観や感性に合う、心から信頼できるスタジオを選ぶことが非常に重要になります。
yonkaでは、ニューボーンフォト専門の研修を受け、常に最新の安全知識を学び続けているフォトグラファーが撮影を担当します。ママとパパが心から安心して撮影の時間を楽しんでいただけるよう、赤ちゃんの安全を第一に考えた「ナチュラル」な撮影スタイルを貫いています。
撮影前に不安な点や疑問に思うことがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。私たち専門家が、一つひとつ丁寧にお答えします。かけがえのないこの瞬間を、ご家族にとって生涯の宝物となる最高のアートとして残すお手伝いができれば、これ以上の幸せはありません。
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