1年使ってやっと紹介できる
Flybaby(フライベビー)の抱っこひもと、私の毎日
お店の代表としてではなく、一人の母として使った1年間の記録です。
良かったところも、正直に気になったところも、そのまま書きました。
——それでもご紹介したいと思った理由を、最後に書いています。
Why a year.どうして1年も待ったのか
ヨーロッパの子ども服を選ぶとき、私はたいてい、サンプルを取り寄せて、洗って、着せて、それから決めます。服は季節をひとまわりすれば、だいたいのことがわかるからです。
でも抱っこひもは違いました。新生児のときと、腰がすわったあとと、歩きはじめてからでは、必要なものがまったく変わります。夏の汗のかき方と、冬のコートの下での収まり方も違う。1年使わないと、本当のところはわからないと思いました。
だから、お店に並べるのは後回しにして、ただ使いました。ここに書くのは、その1年の記録です。良かったところだけでなく、気になったところも書きます。買ったあとで「思っていたのと違った」となるのが、いちばん申し訳ないからです。
Spring春——はじめての外出
使いはじめてすぐに感じたのは、やっぱり一人での着脱の楽さでした。これがほかの抱っこひもと比べて、格段に違いました。背中に手を回さなくていい。マグネットなので、見なくても留まる。玄関で立ち止まる時間が、目に見えて減りました。
春先はまだ薄着で、抱っこひもの生地が直接腕に当たります。縫い目がないので、当たって痛いところがまったくありませんでした。赤ちゃんの足が出る部分も、編み地がやわらかく伸びるので、跡がつきにくいように感じました。
はじめは中央のパネルの調整に少し慣れが必要でした。無段階で変えられるぶん、「ここ」という決まった位置がありません。2〜3回やってみて、自分と子どもにちょうどいい幅がわかってからは、迷わなくなりました。
Summer夏——汗と、通気性のこと
正直に言うと、夏に抱っこひもで汗をかかない方法はありません。人と人が密着しているので、どんな製品でも暑いです。そのうえで書きますが、Flybabyは編み地なので、空気が通ります。厚手の布が一枚張られているタイプと比べると、背中の湿り方がずいぶん違いました。
薄いので、汗をかいてもすぐ乾きます。夕方に洗って、翌朝にはもう使えました。再生ポリエステルの編み地なので、乾きの早さはかなり助かりました。
それでも、真夏の日中はやっぱり暑いです。保冷剤を背中に入れる、こまめに下ろして風を通す、といった工夫は変わらず必要でした。ここは正直にお伝えしておきます。
How to wear着けるところを、そのまま撮りました
言葉より早いと思うので、実際に着けているところをどうぞ。腰に巻いて、抱っこして、肩を寄せるだけです。
Flybaby ベビーキャリアの着脱|撮影:yonka
Autumn, Winter秋・冬——コートの下に、旅先に
秋から冬にかけては、薄さのありがたみを毎日感じました。抱っこひもの上からコートを羽織っても、もたつきません。逆にコートの下に着けてもすっきり収まるので、その日の気温で使い分けられました。電車の中で上着を脱ぐときにも、いちいち外さずに済みます。
この時期に旅行にも行きました。ベビーカーが使いにくい場所が多かったので、抱っこひもが頼りでした。荷物としてまったくかさばらないので、スーツケースに入れたことさえ忘れていたくらいです。石畳でも、階段でも、さっと抱っこに切り替えられました。
手がかじかんでいても、マグネットなら留められます。冬場の外での着脱は、この点がいちばん効きました。
To be honest1年使って、気になったところも正直に
良いところばかり書くのはフェアではないので、気になった点もそのまま書きます。
値段は、安くありません
正直なところ、気軽に買える価格帯ではありません。長く使えること、次の子にも渡せることを含めて考えていただければと思います。
収納ポケットがありません
ミニマルな設計なので、スマホや鍵を入れる場所はありません。小さなポーチを別に持つ習慣がつきました。
おんぶは慣れが要ります
前抱っこは本当に簡単ですが、おんぶは最初、少し練習が必要でした。安全な場所で何度か試してから外に出るのがおすすめです。
新生児期は調整に慣れが要ります
無段階で調整できるぶん、最初は「どこが正解か」が掴みにくいです。数回でわかりますが、慌てているときにやるのは避けたいところです。
入荷しない色があります
本国では16色ありますが、日本に入るのはその一部です。限定色など、どうしてもお届けできないカラーがあります。
明るい色は汚れが目立ちます
Creamなど淡い色は、やはり使ううちに汚れがつきます。洗えば落ちますが、気になる方は濃い色のほうが気楽かもしれません。
1年使って、生地そのものはほとんどへたっていません。伸びたまま戻らない、という感じもありませんでした。ここは3Dニットの強いところだと思います。
Why I chose itそれでも、ご紹介したいと思った理由
1年使って、いちばん変わったのは「出かける前の気持ち」でした。抱っこひもと格闘しなくていい。持っていくかどうか迷わなくていい。たった数十秒と数百グラムの話ですが、それが毎日のことになると、ずいぶん違います。
それから、この抱っこひもは受け継ぐことを前提に作られています。汚れにくく、伸びが戻る編み地で、パーツが少ないので壊れるところも少ない。一人目が卒業したら二人目へ、そのあとは誰かのもとへ。yonkaが「これでいいや」ではなく「これがいい」を選びたいと思っているのは、まさにそういうものです。
安い買い物ではありません。それでも、毎日ふれるものだからこそ、納得のいく一本を選んでいただきたい。そう思ってご紹介しています。
税込・予定価格です。為替や輸入の諸費用により変動する場合があります。
お届けは2026年11月末〜12月頃を予定しています。
ご使用の前に、付属の説明書を必ずお読みください。お子さまのお顔が見える状態でお使いいただき、ベルトの締め具合は毎回ご確認ください。ご不安な点は、InstagramのDMからいつでもご相談いただけます。輸入する側として、お伝えできることは全部お伝えします。
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ものを売る側の人間が「いいですよ」と言うのは、当たり前のことです。だから私は、できるだけ自分で使ってから言いたいと思っています。今回は1年かかりました。
この記事で気になったところも書いたのは、お客さまとのあいだで「思っていたのと違った」が起きるのがいちばん悲しいからです。先にお伝えできることは、全部先にお伝えしたい。
そのうえで、それでもこれは良い抱っこひもだと思います。毎朝が少し楽になって、荷物が軽くなって、次の子にも渡せる。1年経った今も、同じ気持ちです。
— 加奈 / 株式会社yonka 代表

