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ニューボーンフォトの事故例と危険性|頬杖やうつ伏せポーズの真実とプロの安全管理

2026 2/15
owner blog
2026年2月19日

「ニューボーンフォトって、首が座っていない赤ちゃんに無理なポーズをさせているんじゃないの?」
「海外で事故があったって聞いたけど、本当に大丈夫?」

SNSで見る、まるでぬいぐるみのように愛らしい新生児の写真。その神秘的な姿に憧れる一方で、「安全性」について不安を感じるパパやママは少なくありません。特に、頬杖をついているようなポーズや、うつ伏せの姿勢を見ると、直感的に「危ないのでは?」と感じるのは親として当然の防衛本能です。

結論から申し上げますと、ニューボーンフォト自体が危険なものではありませんが、撮影者の「知識」と「技術」が不足している場合、重大な事故につながるリスクはゼロではありません。

この記事では、ニューボーンフォトにまつわる事故の可能性や、特に危険視される「頬杖ポーズ」「うつ伏せ風ポーズ」のカラクリ、そして信頼できるプロフェッショナルが徹底している安全管理について、専門的な視点から包み隠さず解説します。大切なわが子を守るために、ぜひ撮影前に知っておいてほしい真実です。

目次

ニューボーンフォトは危ない?事故は起きる?

まず、最も気になる「事故」についてです。
残念ながら、過去に海外や知識のない撮影現場において、ヒヤリとする事例や事故が報告されているのは事実です。

実際に起こりうるリスクと過去の事例

ニューボーンフォトの撮影中に起こりうる事故には、主に以下のようなものがあります。

  1. 転落・落下事故
    高い位置にあるカゴやベッド、不安定なプロップス(撮影小物)の上に赤ちゃんを寝かせ、支えなしで撮影した結果、赤ちゃんが動いて転落してしまうケースです。新生児は動かないと思われがちですが、モロー反射などで急に大きく体を動かすことがあります。
  2. 窒息・呼吸トラブル
    うつ伏せや、柔らかすぎるクッションに顔が埋まるようなポーズを長時間強要したことで、呼吸が妨げられるリスクです。特に首が座っていない新生児にとって、気道の確保は最優先事項です。
  3. 血行不良・関節トラブル
    おくるみ(ラッピング)の知識がないまま、きつく巻きすぎたり、股関節を無理な方向に固定したりすることで、血行障害や股関節脱臼を引き起こす可能性があります。
  4. 体温調節の失敗による体調悪化
    裸に近い状態での長時間撮影による低体温症、あるいは逆にヒーターの当てすぎによる高体温(うつ熱)や低温火傷などもリスクとして挙げられます。

これら事故の多くに共通しているのは、「撮影者が新生児の身体的特徴を理解していなかった」、あるいは**「無理なポーズを単独(支えなし)で行おうとした」という点です。つまり、ニューボーンフォトという文化そのものが危険なのではなく、「誤ったやり方」が危険**なのです。

危険性が指摘されるポーズの真実

特にインターネット上で「危険」「怖い」と検索されることが多いポーズについて、その仕組みとリスクを正しく理解しましょう。

① 頬杖ポーズ(フロッギーポーズ)は危険?

両手で顎を支え、カエルのように座っている「フロッギーポーズ(頬杖ポーズ)」。非常に人気のあるポーズですが、同時に最も危険視されるポーズでもあります。

【なぜ危険と言われるのか?】
生まれたばかりの赤ちゃんは、頭が体全体の約3分の1の重さを占めており、首の筋肉はまだ発達していません。自力で頭を支えることは不可能です。もし、支えなしでこのポーズをさせようとすれば、頭の重みで首がカクンと折れたり、バランスを崩して転倒したり、手首や肩の関節に過度な負荷がかかったりする危険性があります。

【真実:1枚撮りではなく“合成写真”が絶対条件】
では、なぜプロの写真はあんなに綺麗に頬杖をついているのでしょうか?
答えは、**「合成(コンポジット)」**です。

安全な知識を持つプロの撮影では、以下のような手順を踏みます。

  1. アシスタントやパパママが、赤ちゃんの**「頭」**を上から支えた状態で1枚撮影する。
  2. 次に、赤ちゃんの**「手首・腕」**を支えた状態で1枚撮影する。
  3. この2枚の写真をPhotoshopなどの編集ソフトで重ね合わせ、支えている手を消す。

つまり、赤ちゃんが自力で頬杖をついている瞬間は、実際には1秒もありません。常に誰かの手が触れ、支えているのです。もし、「支えなしで撮れますよ」「一瞬手を離して撮ります」というフォトグラファーがいたら、それは極めて危険であり、依頼すべきではありません。

② うつ伏せポーズの危険性とSIDS

うつ伏せで寝ているように見えるポーズも定番ですが、これも注意が必要です。

【リスク:窒息とSIDS(乳児突然死症候群)】
家庭育児においても「うつ伏せ寝」はSIDSのリスクを高めるとして推奨されていません。撮影においても同様のリスクが伴います。
特に、顔が真下を向いてしまったり、ふわふわのファーや毛布に鼻や口が埋もれてしまったりすると、窒息の危険性が高まります。また、首を無理な角度にひねると、気道が圧迫される恐れもあります。

【プロの対策】
プロの撮影では、以下の点に配慮しています。

  • 顔が横を向き、鼻と口が完全に露出しているか常に確認する。
  • 胸の下に適切な高さのクッションを入れ、気道を確保する。
  • 長時間のうつ伏せは避け、赤ちゃんの顔色が少しでも変化したら即座に中止する。

③ きついおくるみ(ラッピング)は危ない?

ミノムシのようにまん丸に巻かれた「おくるみショット」。赤ちゃんに安心感を与え、入眠を促す効果がありますが、巻き方次第では凶器になります。

【リスク:股関節脱臼と呼吸抑制】
新生児の股関節は未発達で柔らかく、脱臼しやすい状態です。大人のように脚を真っ直ぐに伸ばして固定すると、股関節脱臼のリスクが跳ね上がります。また、胸部を強く締め付けすぎると、呼吸が浅くなり危険です。

【安全なおくるみの条件】
安全なラッピングには、解剖学的な知識が必要です。

  • 脚はM字開脚:股関節が自然に開き、膝が曲がっている「M字」の状態をキープする。
  • 適度なゆとり:指1本分が入る程度のゆとりを持たせ、ガチガチに固めない。
  • 呼吸の確認:巻いた後も、胸とお腹の動きを見て、呼吸が妨げられていないか常にチェックする。

ニューボーンフォトの本当の危険性とは?

ここまでポーズのリスクを解説しましたが、最大の危険因子はポーズそのものではなく、実は**「撮影者の知識不足」**にあります。

近年、カメラの性能向上により、誰でも簡単に綺麗な写真が撮れるようになりました。その結果、新生児に関する医学的な知識や安全講習を受けず、見様見真似でニューボーンフォトグラファーを名乗るケースが増えています。

【危険が高まる条件】

  • 「安さ」だけで選んだ:安全管理コストを削っている可能性があります。
  • ポートフォリオに不自然なポーズが多い:無理な体勢を強いている可能性があります。
  • アシスタントが同行しない(ワンオペ撮影):撮影に集中すると、赤ちゃんの異変に気付くのが遅れるリスクがあります。
  • 合成処理を行わない:一発撮りで危険なポーズを行っている可能性があります。

「赤ちゃんの命」を預かるという責任感と、専門知識を持ったフォトグラファーを選ぶことが、何よりの安全対策です。

信頼できるプロが徹底している「安全管理」

では、本当に信頼できるプロフェッショナルは、現場でどのような安全管理を行っているのでしょうか。具体的な5つのポイントを紹介します。

1. 常に「スポッター(補助者)」がいる

これが最も重要です。カメラマンがファインダーを覗いている間、**赤ちゃんから目を離さず、常に手の届く範囲(数十センチ以内)で待機している「スポッター(補助者)」**が必要です。
プロの現場では、アシスタントが同行するか、あるいはパパやママに具体的な指示を出してスポッターの役割をお願いし、決して赤ちゃんを一人にしません。

2. 「合成前提」で撮影プロセスを組んでいる

先述した頬杖ポーズだけでなく、ハンモックで吊るされているような写真や、積み上げられた本の上に寝ているような写真など、不安定に見えるポーズは全て合成(コンポジット)で作られています。
「魔法のように見せる」のがプロの技術であり、本当に危険なことをするわけではありません。

3. 撮影時間を厳守し、赤ちゃんの負担を減らす

新生児にとって、着替えやポージングは体力を使う行為です。長時間の撮影は疲労やストレスの原因になります。
熟練したプロは、準備を含めて2〜3時間以内を目安に撮影を完了させます。また、赤ちゃんが泣いたりお腹が空いたりした場合は、撮影を中断して授乳や抱っこの時間を十分に取ります。「良い写真を撮ること」より「赤ちゃんの快適さ」を優先するのです。

4. 徹底した室温・衛生管理

新生児は体温調節機能が未熟です。裸や薄着での撮影が多いため、室温は**26〜28℃**程度と、大人が少し汗ばむくらいの暖かさに保ちます。また、使用する布や小物はすべて洗濯・消毒済みのものであり、撮影者はマスク着用や手指消毒を徹底し、感染症対策を行います。

5. 無理なポーズは絶対にしない(Noを言う勇気)

赤ちゃんの体の柔軟性や関節の可動域には個人差があります。また、日によって機嫌や体調も異なります。
プロは、赤ちゃんが少しでも嫌がる素振りを見せたり、体が硬くてポーズが取れにくかったりした場合は、そのポーズを潔く諦めます。親御さんが希望しても、「今の赤ちゃんには負担が大きいので、別のポーズにしましょう」と提案できるのが、真のプロフェッショナルです。

パパママができる「安全チェックリスト」

これから撮影を依頼しようと考えている方は、契約前や問い合わせの段階で、以下の項目を必ず確認してください。

✅ 新生児撮影の専門的な研修やワークショップを受けているか
(独学ではなく、安全管理を学んでいるか)
✅ 頬杖ポーズなどの難易度の高いポーズは「合成」で行うと明記・説明されているか
✅ 当日はアシスタントが同行するか、あるいは親が補助に入るよう指示があるか
✅ 万が一の事故に備えて、損害賠償保険に加入しているか
✅ 赤ちゃんの体調不良や機嫌が悪い場合、撮影の中断や延期に柔軟に対応してくれるか

「大丈夫ですよ、任せてください」という口頭だけの説明ではなく、具体的な安全対策を提示してくれるフォトグラファーを選びましょう。

セルフ撮影は危険?やるなら「ナチュラル」一択

費用を抑えるために、自宅でセルフ撮影(おうちフォト)に挑戦する方もいるでしょう。セルフ撮影自体は素敵なことですが、プロの真似をして複雑なポージングに挑戦するのは極めて危険です。

【セルフ撮影の鉄則】

  • 頬杖ポーズは絶対NG:合成技術と支える技術がない限り、絶対にやってはいけません。
  • うつ伏せも避ける:気道確保の判断が難しいため、仰向けが基本です。
  • 高い場所には置かない:ソファやテーブルの上ではなく、床上の安全なスペースで行いましょう。
  • 小物に埋もれさせない:顔周りに物を置くのは避けましょう。

セルフ撮影では、ポージングをしない「ナチュラルな寝姿(仰向け)」や、パーツフォト(手足のアップ)を中心に撮影するのが、最も安全で、かつ失敗のない方法です。

よくある質問(FAQ)

Q1. ニューボーンフォトで事故は多いのですか?

A. 適切な知識を持ったプロが撮影する場合、事故は極めて稀です。しかし、見様見真似のセルフ撮影や、知識不足のカメラマンによる無理なポーズの強要が原因で、ヒヤリハットやトラブルが起きているケースはゼロではありません。

Q2. 頬杖ポーズはやっぱりやめた方がいいですか?

A. 「支えなし」で行うのは絶対にやめてください。しかし、合成技術を用いた正しい手法であれば、安全に撮影することは可能です。依頼するフォトグラファーが合成を行っているか必ず確認しましょう。不安であれば、「頬杖ポーズは希望しません」と伝えるのも賢明な判断です。

Q3. 撮影中に赤ちゃんが泣き止まない場合はどうなりますか?

A. 赤ちゃんが泣くのは当たり前のことです。無理に泣き止ませようとせず、授乳やおむつ替え、抱っこの時間を取ります。それでも泣き止まない場合は、おくるみで包んで落ち着かせたり、ポーズを変更したりします。プロは赤ちゃんのペースに合わせることに慣れていますので、安心してください。

Q4. 窒息のリスクが怖いです。どう確認すればいいですか?

A. 撮影中、赤ちゃんの顔色がピンク色で、胸やお腹が規則正しく動いているかを確認してください。また、口や鼻の周りに布や小物が被っていないか、常にチェックしましょう。少しでも「苦しそうかな?」と思ったら、遠慮なく撮影を中断してもらってください。

まとめ|ニューボーンフォトは「知識と安全管理」がすべて

ニューボーンフォトの危険性は、ポーズそのものよりも**「誰が、どのように撮るか」**に依存します。

  • 頬杖ポーズの誤解:支えなしは危険だが、プロは合成で行う。
  • うつ伏せ姿勢の不安:気道確保が最優先。
  • おくるみの巻き方:股関節脱臼を防ぐ知識が必要。
  • 最大のスク:知識のない撮影者による無理なポージング。

しかし、以下の条件が揃っていれば、リスクは限りなくゼロに近づけることができます。

  1. 合成技術(コンポジット)の使用
  2. スポッター(補助者)の常駐
  3. 適切な室温・体調管理
  4. 赤ちゃんの拒否サインを見逃さない柔軟性

ニューボーンフォトは、二度と戻らない我が子の誕生を祝う、かけがえのない宝物です。
だからこそ、「可愛い写真が撮れるか」だけでなく、**「この人は赤ちゃんの命を最優先に守ってくれるか」**という視点でフォトグラファーを選んでください。

正しい知識と安全な環境で行われる撮影は、家族にとって一生忘れられない、温かく幸せな思い出になるはずです。

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