出産予定日が真夏や真冬に重なっているプレママ・プレパパの中には、「こんなに気候が厳しい時期に生まれて、ニューボーンフォトの撮影なんて本当にできるのかな?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
「猛暑の中、赤ちゃんを裸にして撮影しても大丈夫?」
「真冬の寒い日に、着替えをさせて風邪をひかせたらどうしよう…」
生まれたばかりの新生児は、まだ自律神経が未発達で、自分で体温調節をするのが非常に苦手です。外気温の影響をダイレクトに受けてしまうため、親御さんが心配になるのは当然のことです。
しかし、ご安心ください。適切な「室温管理」と、素材選びにこだわった「服装(衣装)選び」さえできれば、季節を問わず、赤ちゃんにとって快適かつ安全に撮影を行うことができます。むしろ、徹底的に管理された環境下での撮影は、赤ちゃんにとって子宮の中のような心地よさを提供できる時間にもなり得ます。
今回は、埼玉県深谷市の子供服専門店兼フォトスタジオ「yonka」が、プロとして現場で実践している、真夏・真冬生まれの赤ちゃんのための快適マニュアルを完全公開します。これから撮影を検討されている方はもちろん、ご自宅でのセルフ撮影に挑戦しようと思っている方にも役立つ知識が満載です。
季節を問わない「基本の室温」とは?
まず大前提として知っておいていただきたいのは、ニューボーンフォトにおける「基本の室温設定」です。
ニューボーンフォトの撮影では、新生児特有の体のラインや肌の質感を残すために、赤ちゃんが裸ん坊に近い状態(おむつ一枚や、薄手のおくるみ一枚など)になることが多々あります。大人は服を着ていますが、主役である赤ちゃんは薄着の状態です。
そのため、室温は季節を問わず、**「大人が半袖で過ごして少し暑いと感じるくらい」**に設定するのが鉄則です。
具体的な目安:25℃〜28℃
具体的な数値で言うと、**25℃〜28℃**が目安となります。「少し高すぎるのでは?」と思われるかもしれませんが、羊水の中にいた赤ちゃんにとっては、これくらいの温度が最もリラックスできる環境なのです。ママやパパは、撮影中は半袖や薄手の服でちょうどいいくらい、あるいは少し汗ばむくらいの温度設定が、裸の赤ちゃんにとっては「適温」となります。
この基本ラインをしっかりと守った上で、ここからは季節ごとの具体的な対策プラスアルファを見ていきましょう。
【真夏生まれ(SUMMER)】の対策ポイント
外気温が35℃を超えるような猛暑日も珍しくなくなった日本の夏。室内と外気の温度差が激しくなるため、ただ冷やせばいいというわけではありません。「冷やしすぎず、でも熱をこもらせない」という、絶妙なコントロールが求められます。
1. 室温は「26℃〜28℃」をキープする
夏場の室温設定は、冬場よりも少し高めの**26℃〜28℃を意識します。ここで重要なのは、エアコンのリモコンの設定温度ではなく、「赤ちゃんが実際に寝ている場所の温度」**です。
冷たい空気は重く、床に近い低い場所にたまります。大人が立っている位置では涼しく感じても、床に近いベビーベッドや撮影セットの上では、さらに温度が低くなっている可能性があります。
必ず、赤ちゃんの目線の高さ、床に近い位置に温湿度計を置き、こまめに数値をチェックしましょう。デジタル式の温湿度計があれば、一目で確認できるので便利です。
2. エアコンの風を直接当てない(最重要!)
夏場の撮影で最も気をつけなければならないのが、「エアコンの風(気流)」です。
汗をかいた肌に冷風が直接当たると、気化熱によって赤ちゃんの体温は一気に奪われてしまいます。これは大人でも体調を崩す原因になりますが、体の小さな赤ちゃんにとってはさらに深刻なダメージとなり得ます。
- 風向設定: エアコンの風向は必ず「水平」または「上向き」に固定し、直接下に風が降りてこないようにします。
- サーキュレーターの活用: エアコンの風を直接届けるのではなく、サーキュレーターを壁や天井に向けて回し、部屋全体の空気を撹拌(かくはん)させて、間接的に涼しい空間を作ります。
「風は感じないけれど、部屋全体がほんのり涼しい」という状態が理想的です。
3. 服装は「通気性」と「吸水性」重視で
撮影用の衣装選びも、夏場は特に素材感が重要になります。デザインの可愛さだけでなく、赤ちゃんの肌に触れる素材の機能性に注目しましょう。
- リネン(麻): 夏の定番素材であるリネンは、通気性が抜群で、熱を外に逃がしてくれます。ナチュラルな風合いがニューボーンフォトの雰囲気とも相性が良く、見た目にも涼しげです。
- 薄手のコットン(綿): 吸水性の高い薄手のコットンもおすすめです。汗を素早く吸い取ってくれるため、肌をサラサラに保ちます。ガーゼ素材なども肌触りが優しく最適です。
- メッシュ素材の肌着: 衣装の下に着せる肌着やおむつカバーは、メッシュ素材のものを選ぶと、背中やお尻の蒸れを防ぎ、あせも対策にもなります。
4. こまめな汗ケアと水分補給を徹底する
撮影中、ライトの熱やポージングによって、赤ちゃんが汗をかくことがあります。特に首のシワの間や背中、脇の下などは汗がたまりやすいポイントです。
汗を放置すると、気化熱による冷えやあせもの原因になるため、柔らかいガーゼやタオルで、こまめに優しくトントンと押さえるように拭き取ってあげましょう。
また、脱水症状を防ぐため、いつもより頻繁に休憩を挟み、授乳やミルクの時間を設けることが大切です。「まだお腹空いてないかな?」と思っても、こまめな水分補給が赤ちゃんのコンディションを整えます。
【真冬生まれ(WINTER)】の対策ポイント
冬の撮影における最大の敵は「寒さ」と、それに伴う「乾燥」です。特に、お着替えのタイミングで肌が露出した瞬間に体が冷えないよう、細心の注意を払う必要があります。
1. 室温は「25℃〜27℃」+「加湿」がセット
冬場は外気温が低いため、部屋を暖めるのに時間がかかります。撮影を始める最低でも1時間前には暖房をつけ、部屋の空気だけでなく、壁や床、撮影に使うプロップス(小物)までしっかりと暖めておくことが重要です。
また、冬場のエアコン暖房は空気を非常に乾燥させます。湿度が下がると、体感温度が低く感じるだけでなく、赤ちゃんの喉や鼻の粘膜が乾燥し、ウイルスに対する防御機能が低下してしまいます。
加湿器をフル稼働させるか、濡れたバスタオルを部屋に干すなどして、**湿度は常に50〜60%**を保つようにしましょう。湿度が上がるだけで、室温以上にポカポカとした温かさを感じることができます。
2. 服装は「保温性」の高い素材を
冬のニューボーンフォトには、見た目にも温かみのある素材感がぴったりです。季節感を演出しつつ、赤ちゃんを守る機能的な素材を選びましょう。
- ニット(ウール・カシミヤなど): ざっくりと編まれたニットの帽子やパンツ、オーバーオールなどは、冬のニューボーンフォトの代名詞とも言える可愛さです。保温性が高いのはもちろん、伸縮性があるため、赤ちゃんの動きを妨げず、着心地も抜群です。チクチクしない、ベビー用の柔らかなウールを選びましょう。
- 厚手のコットン・ベロア: 起毛したコットンやベロア素材も、温かみのある光沢感があり、高級感のある写真に仕上がります。
- フェイクファー: 敷物や背景としてフェイクファーを使うのもおすすめです。下からじんわりとした温かさを保つことができます。
3. 「おくるみ」を効果的に活用する
撮影の合間、セットチェンジや授乳のちょっとした待ち時間には、すぐに温かいおくるみやブランケットで体を包んであげましょう。
肌が露出している時間を極力短くすることが、体温低下を防ぐ最大のポイントです。スタッフやパパ・ママの手がすぐに届く場所に、温かいブランケットを常に数枚用意しておくと安心です。
また、ドライヤーや布団乾燥機を使って、事前におくるみや着せる服を温めておく「ホットウォーマー」的なテクニックも、プロの現場ではよく使われます。
4. 移動中の防寒も忘れずに
スタジオ撮影の場合、最も注意が必要なのが「自宅からスタジオへの移動中」です。暖かい車内と外気との寒暖差が激しいためです。
チャイルドシートに乗せる際、モコモコの厚手のアウター(ジャンプスーツなど)を着せたままベルトを締めると、隙間ができてしまい、万が一の時に体が飛び出してしまうリスクがあります(安全性の観点から推奨されていません)。
チャイルドシートに乗せる時は、厚手のアウターは脱がせ、ベルトをしっかりと締めた上から、専用のフットマフや厚手の毛布、ポンチョなどで体を覆うようにして防寒しましょう。車内が暖まるまでは、このスタイルが最も安全で温かいです。
yonkaなら、季節に合わせたプロの管理で安心
ここまで読んで、「家でそこまで徹底的に温湿度管理をするのは大変そう…」「機材もないし自信がない」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
ご安心ください。yonkaのスタジオでは、これら全ての温湿度管理、衛生管理を、経験豊富なプロのスタッフが徹底して行っています。季節やその日の天候に合わせて、赤ちゃんが最も快適に、そして安全に過ごせる環境を常に整えてお待ちしています。
また、私たちは子供服専門店でもあります。
夏には涼しげで肌触りの良いオーガニックリネンのお洋服、冬には温かくて上質なニットのお洋服など、季節感を大切にしつつ、赤ちゃんのデリケートな肌にも優しい素材の衣装を、世界中からセレクトして豊富にご用意しています。
「今日はちょっと暑いかな?」「雪が降って寒いかな?」という心配は、すべて私たちにお任せください。
ママはリラックスして、快適なスタジオで、今しか撮れない可愛い我が子の姿をゆっくりと見守ってあげてくださいね。
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