生まれたばかりの赤ちゃんの姿を記念に残す「ニューボーンフォト」。近年、多くのご家族が出産後すぐに撮影を依頼するようになりましたが、「赤ちゃんが泣いてしまったらどうしよう」「うまくいかなかったら撮り直せるの?」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、ニューボーンフォトで赤ちゃんが泣くのは、まったく普通のことです。プロのフォトグラファーも、泣いてしまうことを前提にスケジュールを組み、さまざまな対処法を準備しています。この記事では、泣いた時の具体的な対処法や撮影を成功に導くコツを、初めての方にもわかりやすく詳しく解説します。
ニューボーンフォトで赤ちゃんが泣くのは”失敗”ではない
ニューボーンフォトの撮影中に赤ちゃんが泣いてしまうと、「失敗してしまった」「うまくいかなかった」と感じるご両親は少なくありません。しかし、これは決して失敗ではありません。
新生児は、環境の変化や温度、音、触れ方のわずかな違いに非常に敏感です。生まれてまだ数日から数週間の赤ちゃんが、慣れない撮影環境に戸惑い、泣いてしまうのはむしろ自然な反応といえます。
新生児が泣くのは、コミュニケーション手段
赤ちゃんにとって「泣く」という行為は、空腹・眠い・不快・怖い・温度が合わないといったあらゆる気持ちを伝える唯一のコミュニケーション手段です。ニューボーンフォトの撮影中に泣くことで、赤ちゃんは「今、ちょっと違和感があるよ」と教えてくれているのです。
経験豊富なニューボーンフォトグラファーは、赤ちゃんの泣き声の種類や体の動きを観察しながら、何が原因で泣いているかを判断し、適切に対応します。泣き止んだ後に撮影を再開すれば、理想のショットが撮れることはとても多いのです。
泣き顔の写真も、大切な思い出になる
「泣いた時の写真しか撮れなかった」と後悔されるご家族もいますが、赤ちゃんが泣いている瞬間の写真は、後から見返すととても愛しい一枚になることが多いです。小さなこぶしをぎゅっと握り、目をつぶって泣いている姿は、「こんなに小さかったんだ」と実感できる、かけがえのない記録です。ニューボーンフォトの目的は「完璧な写真を撮ること」ではなく、「その瞬間の命の輝きを記録すること」でもあります。
ニューボーンフォト撮影中に赤ちゃんが泣く主な原因
泣いてしまう原因を事前に知っておくことで、対処がスムーズになります。ニューボーンフォトの撮影中によく見られる原因を詳しく解説します。
お腹が空いている(空腹)
新生児は2〜3時間ごとに授乳が必要です。撮影のタイミングによっては、途中でお腹が空いて泣いてしまうことがあります。撮影前にしっかり授乳しておくことが基本ですが、撮影が長引いた場合は途中で授乳タイムを設けることも大切です。授乳直後は満足して眠りやすく、ニューボーンフォトで理想的な「ぐっすり眠った姿」が撮りやすくなります。
室温が合っていない
新生児は体温調節機能が未発達なため、室温に非常に敏感です。少し涼しく感じるだけで泣いてしまうことがあります。プロの撮影スタジオでは、新生児に合わせて室温を26〜28℃程度に設定していることが多く、ご自宅での撮影でも同様の配慮が必要です。ヒーターやブランケットを活用しながら、常に赤ちゃんの体温管理を行うことが重要です。
体の姿勢や包み方が不快
ニューボーンフォト特有のポーズ(おくるみに包まれたポーズや、うつぶせポーズなど)は、赤ちゃんにとって慣れない姿勢です。包み方がきつすぎたり、体の一部が圧迫されていたりすると、不快感から泣いてしまいます。プロのフォトグラファーはポーズの作り方を熟知していますが、少しでも違和感があれば赤ちゃんはすぐに教えてくれます。
眠れていない(睡眠不足)
撮影前に十分に眠れていない場合、赤ちゃんはぐずりやすくなります。ニューボーンフォトでは、深く眠っている状態(深睡眠)での撮影が理想です。そのため、撮影前には授乳→げっぷ→お風呂(沐浴)→スキンシップというルーティンを整えることで、眠りに入りやすい状態を作ることが推奨されています。
音や光の刺激が強すぎる
撮影に使うライトやカメラのシャッター音など、日常にない刺激に驚いて泣いてしまうこともあります。特にフラッシュライトの使用は新生児には刺激が強いため、多くのニューボーンフォトグラファーは自然光や柔らかい定常光を使用しています。また、撮影中は静かな環境を保つよう工夫されています。
おむつが汚れている
撮影の途中でおむつが汚れると、当然不快になって泣いてしまいます。撮影前にはおむつ替えをしておき、撮影中も定期的に確認することが大切です。撮影スタジオではおむつ替えスペースが用意されていることが多く、ご自宅での撮影でも事前に確認しておきましょう。
ニューボーンフォトで泣いてしまった時の対処法
実際に撮影中に赤ちゃんが泣いてしまった時、どのように対応すれば良いのでしょうか。具体的な対処法を順番に解説します。
まずは授乳・おむつ確認から始める
泣き始めたら最初に確認すべきは「空腹」と「おむつ」です。この2つが解決するだけで、泣き止んでくれることが非常に多いです。授乳の場合は、飲み終わった後にしっかりげっぷをさせてから撮影を再開しましょう。げっぷをしないまま寝かせると、胃の中のガスで不快になり再び泣いてしまうことがあります。
スキンシップで安心させる
赤ちゃんにとって、ママやパパの体温・においは最高の安心感を与えてくれます。泣いてしまったら、無理に撮影を続けようとせず、一度抱っこして落ち着かせましょう。カンガルーケアのように胸に抱きしめることで、赤ちゃんの心拍数が安定し、眠りに入りやすくなることが知られています。この「親子のスキンシップの瞬間」自体も、素敵なニューボーンフォトのシーンになります。
胎内音・ホワイトノイズを活用する
生まれる前にいたお腹の中では、常に心臓の音や血流の音が聞こえていました。この「ザー」というホワイトノイズに似た音は、赤ちゃんを落ち着かせる効果があります。スマートフォンのアプリや専用機器でホワイトノイズを流すと、泣き止んで眠りに入ることがあります。ニューボーンフォトの撮影では、このホワイトノイズを常に流しながら撮影するフォトグラファーも多くいます。
室温・環境を見直す
泣き続ける場合は、室温が適切かどうかを確認しましょう。赤ちゃんの手足が冷たくなっていないか、顔が赤くなっていないかをチェックします。ブランケットや湯たんぽ(布などで包んで熱くなりすぎないように注意)を活用して、体を温めてあげることで落ち着くことがあります。
無理なポーズは中断する
ニューボーンフォトの撮影では、赤ちゃんが嫌がっているにもかかわらず無理にポーズを維持させることは絶対にしてはいけません。安全が最優先です。泣いたり動いたりする場合は、そのポーズは諦めて、赤ちゃんが自然にリラックスできる別のポーズやシーンに切り替えましょう。プロのフォトグラファーは、赤ちゃんの状態に合わせて臨機応変にプランを変更する柔軟性を持っています。
時間をかけてゆっくり待つ
ニューボーンフォトの撮影は、一般的な写真撮影と比べて非常に時間がかかります。2〜4時間かかることも珍しくありません。泣き止むまで焦らずゆっくり待つことが大切です。「うまくいかない」と感じても、赤ちゃんが落ち着いてさえくれれば、必ず素敵な瞬間は訪れます。
ニューボーンフォトを成功させるための事前準備のコツ
「泣いて失敗した」という経験を少しでも減らすために、撮影前にできる準備があります。事前の準備がニューボーンフォトの成功を大きく左右します。
撮影のベストタイミングを選ぶ
ニューボーンフォトは、生後2〜3週間以内(理想は生後5〜14日)の撮影が最も適しています。この時期は「生理的黄疸」が落ち着き、新生児特有の蜷局(まるまり)姿勢がきれいに出やすく、また長時間深く眠れる時期でもあります。生後3週間を過ぎると赤ちゃんが周囲に興味を持ち始め、眠りが浅くなってきます。出産前からフォトグラファーに予約を入れておくと、最適なタイミングで撮影が可能です。
赤ちゃんの生活リズムに合わせてスケジュールを組む
撮影当日は、赤ちゃんの授乳・睡眠のリズムに合わせてスケジュールを組みましょう。「授乳してから1時間〜1時間半後に一番よく眠る」「午前中の方が機嫌がいい」など、赤ちゃんそれぞれのリズムがあります。フォトグラファーに事前に赤ちゃんのリズムを伝えておくことで、より適切な撮影スケジュールを立ててもらいやすくなります。
撮影前日・当日の過ごし方に気をつける
撮影前日は、赤ちゃんをなるべく普段通りの生活リズムで過ごさせましょう。ご両親も疲れを溜めすぎないようにすることが大切です。当日は撮影の2〜3時間前から沐浴・授乳・スキンシップのルーティンを整えておくと、撮影開始時に赤ちゃんが眠りやすい状態になります。
自宅撮影の場合は環境を整える
自宅でのニューボーンフォト撮影を選んだ場合は、事前に室温を26〜28℃に設定しておきましょう。また、撮影スペースに自然光が入る場所を選ぶと、柔らかくナチュラルな雰囲気の写真が撮れます。ペットがいる場合は、撮影中は別室に移動させることも大切です。フォトグラファーが機材を持ち込むことが多いため、十分なスペースの確保も必要です。
信頼できるフォトグラファーを選ぶ
ニューボーンフォトで最も重要なのは、信頼できるフォトグラファーを選ぶことです。ニューボーンフォトは一般的な写真撮影とは異なる専門的な技術や知識が必要です。赤ちゃんの安全を最優先に考えながら、泣いた時の対処法を熟知しているフォトグラファーを選びましょう。ポートフォリオの確認や事前カウンセリングを通じて、撮影の進め方や安全への配慮について確認することをおすすめします。
泣き顔も含めて「最高の瞬間」を残すニューボーンフォトの考え方
「ニューボーンフォトがうまくいかなかった」「思い通りのポーズで撮れなかった」と感じているご両親へ、大切なことをお伝えしたいと思います。
ニューボーンフォトは「完璧な写真を撮る」ことだけが目的ではありません。生まれたての小さな命が、この世界で最初の数日・数週間をどのように過ごしたかを記録することが、その本質です。泣いている顔も、眠っている顔も、パパやママに抱っこされている顔も、すべてがその子の「今この瞬間」を映した宝物の一枚です。
10年後、20年後に写真を見返した時、「この時、こんなに小さかったんだ」「この時、よく泣いてたなあ」と温かい気持ちで振り返れる写真こそが、本当の意味での「ニューボーンフォトの成功」ではないでしょうか。
泣いている瞬間の写真が「一番のお気に入り」になることも
実際に撮影を経験したご家族の中には、「泣いていた写真が一番のお気に入りになった」という方がとても多くいます。目をぎゅっとつぶって、小さな手を握りしめながら泣いている姿は、「命の力強さ」そのものです。この瞬間の写真は、どんな完璧なポーズの写真にも劣らない、その子だけの特別な一枚です。
ニューボーンフォトを依頼する前に確認すべきポイント
初めてニューボーンフォトを依頼する方が、後悔しないために事前に確認しておきたいポイントをまとめました。
安全に関する方針を確認する
ニューボーンフォトには「複合ポーズ」と呼ばれる、一見危険に見えるポーズが存在します。頭を手で支えているように見えるポーズや、バスケットの中に入れるポーズなどです。これらはプロが複数のショットを合成して作成するもので、安全に配慮されています。フォトグラファーに「安全へのこだわりや配慮」を事前に確認しておきましょう。
撮影時間とキャンセルポリシーを確認する
赤ちゃんの体調によって撮影が長引いたり、急遽中止せざるを得ないこともあります。撮影時間の目安や、赤ちゃんの体調不良による延期・キャンセルの対応について事前に確認しておくと安心です。
撮影場所(スタジオ・自宅)のメリット・デメリットを理解する
スタジオ撮影は、室温管理や機材が整っていて安定した撮影ができる反面、赤ちゃんが慣れない場所での撮影になります。自宅撮影は赤ちゃんが慣れた環境で撮影できる反面、室温管理や撮影スペースの確保をご家族側で行う必要があります。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で選択しましょう。
納品データの枚数・形式を確認する
撮影後に納品されるデータの枚数や形式(データのみ・プリントあり・アルバムなど)も事前に確認しておきましょう。「泣いていた写真は納品されないの?」という疑問を持つ方もいますが、多くのフォトグラファーはすべてのシーンを含めた上でセレクトした写真を納品してくれます。
よくある質問(Q&A)
Q. ニューボーンフォトで赤ちゃんがずっと泣いていて、ほとんど撮れませんでした。やり直せますか?
A. フォトグラファーによって対応が異なります。事前に「撮影がうまくいかなかった場合の再撮影の有無」を確認しておくことをおすすめします。多くのフォトグラファーは、最低限のカットは必ず撮影できるよう努力しますが、赤ちゃんの体調によっては難しい場合もあります。
Q. 泣き止まない場合、撮影はどうなりますか?
A. プロのフォトグラファーは、赤ちゃんを落ち着かせるための様々なテクニックを持っています。それでも泣き止まない場合は、撮影を一時中断して休憩を取り、赤ちゃんが落ち着いてから再開します。最終的に撮影できなかった場合の対応は、フォトグラファーによって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
Q. ニューボーンフォトで泣いている写真しか撮れなかった場合、料金はどうなりますか?
A. 料金体系はフォトグラファーによって異なります。撮影枚数ベースの料金設定のフォトグラファーの場合、泣いていてポーズ撮影ができなかった場合でも、基本料金は発生することが多いです。事前にどのような状況でも料金が発生するかどうかを確認しておくと安心です。
Q. ニューボーンフォトの撮影で赤ちゃんが泣いて疲れてしまわないか心配です。
A. プロのフォトグラファーは、赤ちゃんへの負担を最小限にしながら撮影を進めます。泣き続けている場合は無理に撮影を続けず、赤ちゃんの状態を最優先に考えて撮影を中断します。ご両親が不安に感じた場合は、遠慮なくフォトグラファーに伝えてください。
まとめ:ニューボーンフォトで赤ちゃんが泣くのは自然なこと。大切なのは「その瞬間を残す気持ち」
ニューボーンフォトで赤ちゃんが泣くのは、決して失敗でも異常でもありません。新生児が泣くのは、自分の気持ちを伝えるための自然な行動です。プロのフォトグラファーは、泣いてしまうことを前提に撮影計画を立て、赤ちゃんが落ち着けるよう様々な対処法を準備しています。
大切なのは、「完璧な写真を撮ること」にこだわりすぎず、生まれたての赤ちゃんの今この瞬間をそのままの形で記録することです。泣いている顔も、眠っている顔も、すべてが「今しか見られない、世界で一番愛しい瞬間」です。
ニューボーンフォトを検討している方は、信頼できるフォトグラファーに相談し、不安や疑問点を事前に解消した上で撮影に臨んでください。きっと、何年後も見返したくなる宝物の写真が完成するはずです。
この記事があなたのニューボーンフォト撮影の不安を解消し、素晴らしい思い出作りのお役に立てれば嬉しいです。
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